どうも、サンモトです。
↓先日、ご近所さんから鹿肉をいただきました。
「この鹿肉は母がご近所さんからいただいたもので、これで四度目になります」
「そのご近所さんも知り合いから鹿肉を貰うそうなのですが中々消費できないらしく、折に触れて知り合いに配っているようですが断られることの方が多いらしいです(-_-)」
「私(と両親)的には珍しい食材なのでいつも有難く貰って食べているのですが、世間的には自分で鹿肉を調理するというのはハードルが高いのかもしれません」
「そんなわけで今回は『鹿肉を入手したけど、どう調理して良いかわからない』という人の役に立ちそうな記事を書いて行こうと思います」
「私と同じように趣味の料理を楽しみたい人の参考になれば嬉しいです」
『鹿肉』の下処理
『鹿肉』は脂肪分が少ない赤身&ジビエ(野生動物の肉)なので、自分で調理する場合は下処理をきちんとしないと臭みや肉の固さで食べづらい思いをするかもしれません。
↓私のオススメは『食べやすい大きさに切ってヨーグルトや牛乳に漬けておく』というやり方です。
『鹿肉』の基本的な下処理の方法は他の肉類とあまり変わらず、以下のようなやり方があります。
「下処理は大きく分けて『肉自体に手を加える方法』と『他の食材と組み合わせる方法』があります」
「鹿肉の部位ごとに特徴があるので、作りたい料理に合わせた下処理をするのが良いと思います」
「下処理をしっかりして長時間じっくり加熱すれば筋が多くて固い部位でも柔らかくなって食べやすいので、個人的には煮込み系の料理がオススメです」
「ちなみに私は使い捨てのゴム手袋を付けて下処理を行っています(生肉の臭い、細かい毛や血の塊の対策です)」
「自宅で鹿肉を調理する場合、後片付けや調理後のゴミの問題があります」
「『食べやすくするために取った部位』、『鹿肉を保存・漬け込むのに使った袋』、『鹿肉から出た血や汚れを拭き取った後のキッチンペーパー』などは生臭くて不衛生です」
「鹿肉を調理する際に出たゴミは密封できる袋にまとめて詰め込んで、ゴミ出しの直前まで冷凍庫に入れておくと臭いを抑えられます」
「生肉に触れた調理器具(まな板・包丁など)は洗剤でよく洗う・熱湯消毒するなどした方が良いでしょう」
色々作ってみた
今回は鹿肉を使った『ステーキ』・『唐揚げ』・『カレー』を作ってみようと思います
『ステーキ』・『唐揚げ』は初めての挑戦なので検証メインで作り、『カレー』は以前にも作ったので食べやすさと美味しさ重視で作っていきます。
用意する材料や作り方を簡単にまとめて、個別で紹介していきます。
『鹿肉のステーキ』
「果物の果汁や蜂蜜なども肉を柔らかくしたり風味を良くする効果があります」
「今回はリンゴ1個を丸ごとすりおろして、蜂蜜を加えて漬けダレにしてみました」
それでは実際に作っていきます。
↓下処理済みの鹿肉を水洗いして汚れを落とし、キッチンペーパーで水気を取ります。
↓水気を取った鹿肉にハーブ類を擦り込みます。
「分厚く切ったので、念のため叩いて柔らかくもしています」
「麺棒などがあれば良かったのですが、なかったので拳で叩き潰しました(-_-)」
↓ボウルにリンゴ1個をすりおろして蜂蜜適量を混ぜ合わせて漬けダレを作ります。
↓作った漬けダレを鹿肉に満遍なく塗り広げて、30分程度漬け込みます。
↓フライパンにオリーブオイルを入れて中火で加熱し、漬け終わった鹿肉を漬けダレごと投入します。
↓箸でひっくり返しながら両面を焼き、時々串などを突き刺して火が通っているか確認します。
「表面は焼けた色をしていても、串を刺した時に中から赤い肉汁が出てくる場合は火が通っていない証拠です」
「肉の種類によってはレア(生焼け)でも食べられるのかもしれませんが、ジビエ(野生動物の肉)は基本的にしっかり火を通した方が良いでしょう」
↓鹿肉全体に火が通ったら皿に移して、『鹿肉のステーキ』完成です。
「見た目は真っ黒ですが炭にはなっていませんし、味も美味しいです」
「フライパンに残った漬けダレもかけて一緒に食べるとリンゴの爽やかさと蜂蜜の甘さが口の中に広がって、あっさりした印象を受けます(見た目からは想像できないかもしれませんが)」
『鹿肉の唐揚げ』
「生姜とニンニクはすりおろすのが面倒だったのでチューブの物を使って、分量も適当です」
「臭みが強い場合は多めに入れた方が良いのかもしれませんが、下処理した段階で臭いはあまりしなくなっていたので味のアクセント程度に混ぜただけです」
「片栗粉や唐揚げ粉がなかったので、餅粉を代用しました」
それでは実際に作っていきます。
↓下処理済みの鹿肉を水洗いして汚れを落とし、キッチンペーパーで水気をしっかり取ります。
↓ジップロックなどの密封できる袋に鹿肉を入れて、濃口醤油30㎖・本みりん30㎖・おろし生姜適量・おろしニンニク適量を加えて30分程度漬け込みます。
↓天ぷら鍋などの底が深い鍋にサラダ油を入れて弱火~中火にかけて、180℃前後になるまで加熱します。
↓漬け込んだ鹿肉を箸で取り出して、餅粉を塗して180℃の油で7~8分程度揚げていきます。
↓キッチンペーパーを敷いた皿の上に移して粗熱を取れば『鹿肉の唐揚げ』完成です。
「こちらも真っ黒で見た目は炭のようですが、味は美味しいです」
「生姜やニンニクで漬け込んだのでスパイシーな感じになりました」
「見た目が気になる場合は衣を厚めにして揚げたり、漬けダレの調味料を工夫すると良いかもしれません」
『鹿肉カレー』
「材料の分量はカレールーの箱に書いてある目安を参考にしてはいますが、結構適当です」
「生のタマネギを切るのが面倒だったので、チョップドオニオン(乾燥タマネギ)をお湯で戻して使っています」
「トロミを付けたい場合は小麦粉を少し加えると良いと思います」
それでは実際に作っていきます。
↓下処理済みの鹿肉は水洗いして汚れを落としておきます。
↓ニンジン・ジャガイモは食べやすい大きさに切って、乾燥タマネギはお湯で10分程度戻します。
↓鍋に固形バター10gを溶かし、戻した乾燥タマネギを入れてしんなりするまで炒めます。
↓別の鍋でニンジン・ジャガイモを浸かる程度の水と一緒に火にかけて、中火~強火で沸騰させます。
↓沸騰したら弱火に変えて、炒めた乾燥タマネギを加えて一緒に煮込みます。
↓空いた鍋に鹿肉と浸かる程度の水を入れて、弱火~中火で沸騰させます。
↓浮いてくる灰汁を取り除きつつ、鹿肉全体に火が通るまで下茹でします。
↓下茹でし終わった鹿肉を、野菜の鍋に移して強火で煮込みます。
↓再度沸騰させて灰汁を取ったら一旦火を消して、カレールーを投入します。
↓カレールーが溶けきったら再び弱火にかけて、食べる時が来るまでじっくりと煮込みます。
↓皿に炊いた白米と一緒に盛り付ければ『鹿肉カレー』の完成です。
「カレーは以前にも作りましたが、その時よりも鹿肉は柔らかくなって食べやすかったです」
「鹿肉独特の風味のようなものはありますが、臭みのような不快なものではないので美味しいです」
食べた感想+作った感想
「完成した鹿肉料理を両親と食べてみました」
「鹿肉の『ステーキ』と『唐揚げ』は真っ黒な見た目になりましたが、味は普通に美味しかったです」
「私は顎の力で噛み切れましたが両親には少し固かったらしく、手やハサミでちぎって食べていました(-_-)」
「よく噛んでいると鹿肉の風味&旨みを感じられて、両親は『子供の頃に食べたクジラの肉に似た食感』と評していました」
「『カレー』の方は、作った当日は水気が多くてスープカレーのようでしたが一日経ったら良い感じに水気が無くなりトロミがつきました」
「カレーに入れた鹿肉は牛肉ぐらいの固さになっており、以前作ったものより食べやすかったです」
「一日がかりになりましたが、これで貰った鹿肉は全て消費できたので一安心です」
「今回作ってみて感じたことや分かったことを挙げていきます」
「今まで何回か鹿肉を使った料理を作りましたが、基本的に鹿肉は固めのお肉だという認識で問題なさそうです」
「しっかり下処理すれば噛み切れない固さではありませんが、噛み続けるには少々辛いという感じです」
「ジビエ(野生動物のお肉)なので、しっかり火を通してから食べるということも忘れてはいけません(寄生虫や細菌の危険があります)」
「『下処理に最低でも1時間以上、焼き加減にも気をつけた方が良い』となると気軽に調理しづらいのがやはりネックです」
「今回試しに厚めに切ってフライパンで『ステーキ』のように焼いてみましたが、中まで火が通るのにずいぶん時間がかかりました」
「割としっかり下処理してこれなので、そのまま焼いたらゴムのようになると思います(-_-)」
「下処理の所でも書きましたが、煮込み系の料理で時間をかけて柔らかく仕上げるのが食べやすいし、後片付けの手間も少ないのでオススメです」
「見栄えを気にしないなら、最初から一口サイズにカットした方が良いかもしれません」
「まだまだ難しい部分があるので、今後も鹿肉を入手できた場合は試していない料理や調理方法に挑戦してみようと思います」
以上、『鹿肉を貰ったので色々作ってみた』の検証まとめでした。
おわり
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