どうも、サンモトです。
この記事ではクサガメの飼育方法についてまとめてみました。
昔から『鶴は千年亀は万年』と言われるくらい、亀は長生きする生き物です。
実際にペットとして飼える亀の寿命は平均で30年程度ですが、それでも十分長いと思います。
我が家のクサガメ達も気づけば24年の長い付き合い(私が幼稚園児の頃から)になります。
長く一緒に暮らしていると、自然にその生き物のことがわかってきます。
こんな所が魅力だとか、ここは気を付けてほしいという部分を多くの人に知ってもらいたくなります。
この記事を読んでくれた人がクサガメという生き物について理解を深め、興味や関心を持ってくれたら嬉しいです。
クサガメの生態・飼育について
それではクサガメについて解説していこうと思います。
クサガメは文字で書くと草亀や臭亀などと表記されます。
外国から人為的に移入されたとされ、最近では外来種として世間に認知されています。
野生化では流れの緩やかな河川・池・沼・水田などに生息しています。
日光浴を好むので、昼間に水場近くの岩の上などで休んでいる姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
雄と雌で見た目に違いがあり
- 雄が小さく、雌が大きい場合が多い
- 雌は大人になっても身体の模様が消えない
- 雄は大人になると模様が消えて全体的に黒っぽくなる
などがあります。
子亀の頃は雄と雌の見た目に大きな差はなく、見分けるのは難しいと思います。
我が家でも雄と雌の違いがわかったのは大人に成長してからでした。
クサガメは本来水辺の地面を掘って土の中に卵を産んで孵化させますが、我が家ではケースで飼育しているのでいつも水の上に転がっています。
飼育方法
クサガメを飼育する時は大体の家庭の場合、水槽で飼育することになると思います。
水槽で飼う場合は亀の大きさに合わせて広めの物を選ぶと良いと思います。
水は全身が浸かる程度の深さで、水から出て甲羅干し(日光浴)するための陸地を用意します。
日光浴をしないと病気や不健康になるので、陽当たりの良い日は忘れずにさせてください。
水も一日一回は交換しないと、すぐに臭くなってしまうので気を付けてください。
庭に池などを作って放流する場合は、カラスや野良猫などの野生動物への対策に気を付けてください。
本来は雑食で大型になればそれなりに動物も食べるようですが、我が家の食事は市販のペットフードだけです。
↑我が家で与えている餌です。値段や量的にもオススメです。
一度だけ試しに野菜や生きたままのイトミミズなどを与えてみたことがありましたが、驚いて逃げ惑っていました(笑)
↑こんな感じで水の上に浮いているフードをパクパクと大きく口を開けて食べます。
あまり餌を与えすぎても食べきれず放置されて水が濁ったりするので、適正な量を見極めて与えるようにしてください。
我が家のカメ達は水が濁ってきたりお腹が減っていたら、こちらに激しく近づいてきてアピールしてくるのでわかりやすいです。
我が家のカメ達はこの餌だけをずっと食べ続けていますが、この24年間特に何事もなく生きてこられました。
なので食事に関してはバランスが取れていれば特に気にしなくても良いように思えます。
冬場などの寒い時期になると、野生のクサガメは冬眠を行います。
飼育下でも冬眠は可能のようですが、我が家では一度も冬眠させた事はありません。
しっかり冬眠させる事ができれば比較的に寿命が長くなるようですが、きちんと冬眠できない環境だと逆に弱って死んでしまう場合があるからです。
冬眠をさせない我が家では、寒くなるとヒーターを使っています。
最初は水の中に沈めるタイプの物を使っていたのですが、亀達が温まろうとヒーターの下に潜りこんで水面に押し上げてしまうので火傷したり水槽の壁面が熱で溶けたりして危険でした。
今はパネル式に変えて水槽の床に敷くようになったので、それらの問題はクリアしています。
冬場は日照時間が短く、冷え込む日もあるので爬虫類の亀は動きが鈍くなります。
日当たりの良い場所に水槽を移動させたり、ぬるま湯をかけるなどして気遣ってください。
そうやってきちんと管理ができていれば、冬でも元気な姿を見せてくれますよ。
飼育する上で気を付けるべき事
飼育する上で気を付けなければならないのは、環境の変化とうっかりミスです。
我が家でも買ってきた当初の子亀の頃は環境の変化のせいか全然餌を食べてくれず、このまま餓死するんじゃないかと心配したものです。
我が家の場合は特に手を出さず放っておいたら自然と餌を食べてくれるようになりました。
小動物は環境の変化やちょっとしたストレスの影響を受けやすく、しかもよく観察しないと解りづらいです。
飼い主が心配して構いすぎたり、逆に気付かずに放置してしまい死なせてしまう事は少なくないと思います。
住みやすい環境を作る事と体調の変化に気づくのが重要になります。
そうした管理をする上で、うっかりミスをしないように注意が必要です。
亀というとのんびりしたイメージがありますが、元気な時は割と機敏で活発に動きます。
水槽の掃除や遊んでいる最中のふとした瞬間に脱走したり、逃がしてしまったりする危険があります。
我が家では日向ぼっこ用の平たい石や台を入れていますが、そういった足場を作る時は水槽をよじ登られないように高さを調整してください。
掃除や遊んだりする時なども、目の届く範囲で管理できるようにすると良いです。
生物を飼育する際は事前に情報収集を済ませておくと慌てずに対処できると思います。
気を付ける事という事で一応この事にも触れておきます。
クサガメはその名前の由来にもなった、嫌な臭いを発する特徴があります。
生態的に元から生臭い感じの臭いはありますが、クサガメは身に危険を感じると尻尾の付け根の辺りから鼻にツンとくる刺激臭を出す時があります。
普通に飼育している分にはあまりないと思いますが、クサガメの機嫌を損ねるような事をしてしまうと臭いを出されてしまう事があります。
我が家のカメ達も長い間その臭いを出すような状況がなかったので多分忘れかけていたと思うのですが、ある日ちょっとした事で機嫌を損ねてしまい思い出したかのように悪臭を放出されました(笑)
急いで換気しましたが、あまり嗅ぎたくはない臭いです。
皆さんもペットが嫌がるような事にはくれぐれも気を付けてください。
まとめ
いかがでしたか?
記事を読んでいただき、クサガメに対して魅力や関心を持ってくれたら嬉しいです。
さて、ここからは個人的な感想のようなものなので興味がなければスルーしてください。
私が子供の頃、デパートの一角で売られていた子亀はゼニガメやミドリガメなどと呼ばれていました。
ゼニガメはクサガメの幼体、ミドリガメはミシシッピアカミミガメの幼体の通称です。
最近はテレビでも外来種の特集などがあり、名前や姿を知っている人も多いのではないでしょうか?
この二匹は子亀の時は小さく可愛いのですが大きくなるとゴツくなり、クサガメは悪臭を出すしアカミミガメは凶暴な性格になりやすいです。
なので扱いきれなくなって捨てられる事が多く、ため池や沼などでよく見かける亀達は大体この二匹の内のどちらかだと思います。
どちらも日光浴が好きで日中は岩の上などによくいたりするので、人目にはつきやすいと思います。
これは現在問題視されている外来種の殆どに言える事ですが、ペットとして飼っていたものが成長して大きくなって手に負えなくなり、近くの池や川に勝手に逃がしたりされています。
それらの外来種が招く弊害や問題点が取り上げられ、対策として捕獲や駆除などが行われているのをテレビでよく見ます。
外来種問題の深刻さは分かりますし何かしらの対策を行わなければならないのはわかりますが、その手の話を聞く度に私はどこかやるせない気持ちになります。
長く一緒に暮らしてきた同じ家の住人が世間で厄介者として認識されていたら、あまり良い気はしませんよね?
ペットを持つ多くの人達に言いたいのですが、どのような生物を飼うにしても最低限の覚悟を持ってほしいのです。
ペットに対する感覚が愛玩なのか親愛なのかは個人によって違うと思いますが、どのような関係であれ『通すべき筋』というものがあると思います。
自分とペットがどんな立場なのか、どのように接するのか、周りにどう振る舞うのかを時々でも良いので自問自答してみてください。
そうすれば安易な手段を選ぶことを多少は減らせるのではないかと思います。
少し暗い話になってしまいましたが、結論としては私は生物を飼う事は素晴らしい事だと思います。
一緒に過ごすことによって気づける事は多く、人生を豊かにする思い出になります。
なのでペットを飼育する事になったら、その生物の事をよく調べて理解を深める努力をしてください。
そうやって自分とその生物がより良く生きられる方法を見つけられるように考えてくれたら嬉しいです。
それでは、今回はこの辺りで終わりたいと思います。
ありがとうございました。
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