どうも、サンモトです。
今回はパン生地(強力粉)を蒸して『蒸しパン』を作れるか検証してみました。
「『蒸しパン』と言えば、小麦粉(薄力粉)にベーキングパウダーを混ぜた生地を蒸しあげたものが一般的です」
「では『パン生地(強力粉)を蒸した場合はどうなるのか?』という疑問が私の頭にふと思い浮かびました(-_-)」
「調べてみる限り、パン生地(強力粉)を蒸した場合でも問題なく食べられはするようです」
「ただ、どんな感じに仕上がるのかはイマイチわからなかったので自分で検証してみることにしました」
「今回は『ドライイーストで発酵させたパン生地(強力粉)』と『ベーキングパウダーを混ぜたパン生地(強力粉)』を使って作り比べてみました」
「私と同じような疑問を感じている人の参考になれば嬉しいです」
用意する材料・道具
「基本的なパン生地の材料・分量を用意しました」
「バターの部分はサラダ油やオリーブオイルで代用可能です(油分を入れ過ぎると生地がもったりするので注意)」
「ドライイーストで発酵させる場合は低カロリー甘味料などの人工甘味料は使えないので気を付けてください(イースト菌の栄養にならないので)」
「ドライイーストは個包装の物がオススメです」
「ベーキングパウダーは小麦粉100gあたり3gの分量で混ぜてみました(焼く場合には適した分量だと思いますが、蒸す場合に適しているかは不明です)」
「ドライイーストと違って発酵させるわけではないので、こちらは好きな甘味料で味付けして大丈夫です」
「水は常温もしくは冷たい水を使用すると良いと思います(ぬるま湯だと粘りが出るので、すぐに焼く場合はやりにくくなります)」
「私は我が家に昔からある大きめの蒸し器を使用しています」
「二段以上ある蒸し器の方が蒸し加減は調整しやすいと思います」
「蒸している最中に蓋の裏に溜まる水滴が落ちてこないように、布巾を挟んでおくと良いです」
「生地を直接蒸し器に入れると形が崩れたり、表面に水滴が付着するかもしれないので、オーブンシートやクッキングシートを生地の下に敷くと良いと思います」
実際に作ってみる
『蒸しパン』(ドライイーストver)
まずは『ドライイーストで発酵させたパン生地(強力粉)』で作ってみます。
↓パン生地の材料をホームベーカリーにセットして、一次発酵まで進めます。
「ホームベーカリーが自宅にない人はボウルに材料を入れて根気よく手で混ぜてください」
「一次発酵はパン生地が発酵して2倍程度に膨らんだ状態のことです」
「気温にもよりますが、常温で大体1時間程度で一次発酵は完了します(あくまで目安なので、目視とフィンガーテストで発酵具合を確認してください)」
↓膨らんだ生地の真ん中に指を突き刺して、強い抵抗感を感じたり穴がすぐに塞がったりしなければOKです(フィンガーテスト)。
↓一次発酵させたパン生地を適当な大きさに分割して丸めます。
「分割する生地の分量は使用する蒸し器の大きさに合わせて調整しています」
「普通にパン生地を焼く場合だと一次発酵させた後に二次発酵(焼き上げる前に軽く膨らませる工程)をさせるのが一般的です」
「今回は『一次発酵させた生地をすぐ蒸した場合』と『二次発酵させてから蒸した場合』の二通りを試したかったので、同じ分量のパン生地をもう一つ作って使っています」
一次発酵させてすぐに蒸した場合
まずは『一次発酵させた生地をすぐに蒸す』場合を試してみます。
↓丸めた生地をオーブンシートの上に乗せて、蒸し器の二段目に入れます。
↓弱火で15分程度蒸します。
↓15分経ったので、一旦蓋を開けて中の様子を観察します。
「蒸気が当たる下側の方は熱が通っているようでしたが、上の部分はプニプニの生っぽい感じのままでした」
「おそらくオーブンシートで蒸気穴を塞ぎすぎたのと、火力(蒸気)が弱すぎたせいだと思います(-_-)」
↓中火にして更に5分程蒸してみました。
「表面に皺が出来ましたが生地全体に火は通ったようなので、これで完成とします」
「普通の蒸しパンのようなパサッとした感じの生地ではなく、プニプニした弾力と粘り気があって、肉まんの皮に近い感じです」
「20分近く蒸したので生焼けではないのでしょうが、少し不安になる出来栄えになりました」
二次発酵させてから蒸した場合
次に二次発酵させたパン生地を蒸す場合を試してみます。
↓耐熱性の皿の上に丸めたパン生地を置いて、40℃で30分程度発酵させます。
「私は電子レンジのオーブン機能を使って二次発酵させました」
「発酵させている間にパン生地が乾燥しないように、表面にサラダ油を塗っています」
↓二次発酵させている間にオーブンシートをパン生地一つ分の大きさに分割しておきます。
↓二次発酵が終わったら、切り分けたオーブンシートの上に移し替えて蒸し器の中に入れます。
「二次発酵させると普通は膨らむのですが、今回はなぜかあまり膨らみませんでした」
「先ほどの失敗から学び、蒸気穴を塞がないようにオーブンシートを小分けにしてパン生地を乗せてみました(肉まんの包み紙のような感じです)」
↓蓋をして強火で15分程度蒸します。
「強火で蒸した場合はどうなるのか試してみたら、蒸している間は膨らんでいたのですが蓋を開けた途端に萎んでシワシワになってしまいました(-_-)」
「見た目は悪いですがとりあえず生地全体に火は通ったので、これで完成とします」
完成品
↓『ドライイーストで発酵させたパン生地(強力粉)』を二通りのやり方で蒸した『蒸しパン』になります。
「ふっくらというよりは全体的にモッチリとして、弾力と粘り気があります」
「焼いた時にはあまり気にならないアルコールのような発酵臭も、蒸した生地の場合だと少し気になります(-_-)」
「食感で言えば『一次発酵で蒸したもの』と『二次発酵させて蒸したもの』にあまり差はありませんでした」
「食べた率直な感想を言えば、あまり美味しくはないです」
『蒸しパン』(ベーキングパウダーver)
次に『ベーキングパウダーを混ぜたパン生地(強力粉)』で作ってみます。
↓ボウルに材料を入れて、水を少しずつ加えながら練っていきます。
「一度に水を加えると生地がベチャベチャになって取り扱いにくくなるので、固まり具合を確認しながら水を少しずつ加えていきます」
↓ある程度生地がまとまってきたら、手を使って粉っぽさが無くなるまで捏ねます。
「捏ねる際はまな板などの平らな場所に取り出して、叩きつけるようにするとやりやすいです」
↓パン生地を捏ね終わったら、分割したオーブンシートの上に適当な大きさに丸めて乗せます。
「ドライイーストを使う時と違ってベーキングパウダーを使う場合は発酵させる時間は必要ないので、すぐに焼き始めます」
↓オーブンシートに乗せたままパン生地を蒸し器の中に入れて蓋をします。
↓弱火~中火で15~20分程度蒸して完成です。
↓火力が強いと同じように表面がひび割れました。
「『ドライイーストで発酵させた生地』の時と比べると、ふっくらと膨らんでいます」
「手で触ってみた感じとしては全体に火は通っているようなので、これで完成とします」
↓比較のために丸めた生地の半分を普通に焼いてみました。
「こちらは予熱したノンフライヤーに入れて200℃で15分程度焼きました」
「『ドライイーストで発酵させたパン』に比べると、ベーキングパウダーを混ぜたものは焼くと縦に膨らむようです」
完成品
↓『ベーキングパウダーを混ぜたパン生地(強力粉)』を蒸した『蒸しパン』になります。
「『ドライイーストで発酵させた生地』を蒸したものに比べると、ふっくらとしていて味や匂いに癖はありません」
「薄力粉で作る普通の蒸しパンに比べると弾力や粘り気は強い気がします」
食べた感想+作った感想
↓上手く出来たものにジャムを付けて食べてみました(普通に焼いたものと一緒に)
「食べた感想としては、嚙み応えのある饅頭の皮と言ったところでしょうか(焼いた方は普通に美味しかったです)」
「『ドライイーストで発酵させた生地』の方は弾力と粘り気があり、焼いた場合と比べると少し発酵臭(アルコールのような感じです)が気になります(-_-)」
「『ベーキングパウダーを混ぜた生地』の方は表面はモチッと中身はパサッとした食感で、味や匂いに癖はなかったです」
「どちらも手で簡単に千切れる程度の柔らかさで、噛む力が弱い人でも問題なく食べられると思います」
「『パン生地(強力粉)で作った蒸しパン』が美味しいかは正直微妙です(食べられなくはないですが、私は普通に焼いたパンの方が好きです)」
「生焼けでお腹を壊さないようにだけ注意が必要です」
「作ってみた感想としては、パン生地(強力粉)を蒸しあげるのは焼いたり揚げたりするよりも難しいかもしれない、と言った感じです」
「蒸す時に水滴が生地に落ちるとベチャッとするし、蒸しあげる火力が強すぎると急激に膨張して表面がひび割れます」
「何より火が通っているかが一目でわかりづらいので、生焼けになる可能性が高いのがネックです(-_-)」
「『ドライイーストで発酵させた生地』の方は発酵させる時間や温度管理の手間があり、独特なアルコール臭もあいまって正直美味しいとは言いにくいです」
「それに比べると『ベーキングパウダーを混ぜた生地』の方はすぐに焼ける分手軽で、味や匂いに癖もないので、蒸して作る場合でもこちらの方が良いと思います」
「砂糖はどちらも多めに入れたのですが、思っていたより甘くはなりませんでした」
「蒸したパン生地(強力粉)には焼いたり揚げたりした時のような香ばしさはないので、黒砂糖・蜂蜜・メープルシロップなどの風味が強いものを混ぜると食べやすくなる気がします」
以上、『パン生地(強力粉)で蒸しパンを作ってみた』の検証結果でした。
料理をする際の参考になれば嬉しいです。
おわり
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