【趣味の料理検証】もち粉とサツマイモを使って『芋もち』を作ってみた

「『芋もち』は以前にも何回か作りましたが、どれも『モチモチ感が足りないなぁ(-_-)』と少し不満を感じていました」

「今まで作った『芋もち』は蒸かした芋（ジャガイモ、サツマイモ、里芋など）に片栗粉などの澱粉でんぷんを混ぜて作っていたのですが、そうすると出来上がりの食感が“モチモチ”というよりは“モッタリ”した感じになります」

「擬音ばかりで伝わりにくいと思いますが、とにかく個人的に納得のいく仕上がりではなかったので改善策を探していたところ、『芋もちというぐらいなんだから、餅もちを混ぜれば良いのでは？』という考えが頭に浮かびました」

「そんなわけで、今回は『もち粉とサツマイモで“モチモチ”の芋もちが作れるのか？』という検証をしていこうと思います」

「もち米を炊いて搗ついたり切り餅もちに混ぜ込むのは面倒くさそうだったので、混ぜやすそうなもち粉を使って作ってみます」

「私と同じように趣味の料理を楽しみたい人の参考になればうれしいです」

「今回使用したのはシルクスイートという品種のサツマイモで、加熱するとしっとりして滑らかな食感の甘い焼き芋になります」

「それぞれ１３０gと２００g程度の小～中サイズのものを使いました」

「もち粉はサツマイモに対しておよそ半分程度の分量を混ぜてみました」

「正確に重さを量りたい場合はデジタル式の計量器などがあると良いです」

「焼き芋の方は２００℃で５０～６０分程度加熱して、電子レンジの方は耐熱容器にサランラップをかけて６００Wで４分程度加熱しました」

「焼き芋は簡単に皮が剥けるので皮付きのまま丸ごと焼き、電子レンジの方は皮を取って潰しやすいように分割して加熱しています」

「焼き芋にした方はあっさり潰せるぐらい柔らかくなっており、水を加えなくてもペースト状に練ることができました」

「電子レンジで蒸かした方は柔らかくなってはいますが全体的にパサッとしており、ポロポロとまとまりのない感じに潰れました」

「焼き芋の方は約１９０gだったので１００g程度、電子レンジで蒸かした方は約１１０gだったので５０g程度のもち粉を混ぜました」

「ここも比較のために団子状に丸めたものと平たく圧し潰したものにそれぞれ成形しました」

「手を水で軽く濡らしながら丸めると簡単に成形できます」

「フライパンにはクッキングシートを敷き、食用油としてバターフレーバーオイルを少し垂らしています」

「フライ返しや箸はしを使って時折ひっくり返しつつ両面を焼いていきます」

「投入した際に鍋底にぶつかって形が崩れたり、鍋底にくっつかないように大きめの鍋を使いました」

「しばらく茹でていると沈んでいた団子が水面に浮かんでくるので、網で掬い取って水気を取ります」

「完成したそれぞれの『芋もち』を食べ比べてみました」

「食感はモチッとしていて仄かにサツマイモの風味があり、素朴な甘さを感じます」

「団子状にして茹でた方は中心部分が少しパサッとしていたので、茹で不足か大きく丸め過ぎたのかもしれません」

「団子にするとボリュームがあって口の中がモチャモチャします」

「平たくして油で焼いた方は食べやすいですが、少し脂っこくてクドイ気もします(-_-)」

「フライパンで焼くと表面は香ばしくパリッとして中はモチモチになりました」

「実際に作ってみて分かったことや気づいた点を挙げていきます」

「今回作った『芋もち』が一番自分の中の“モチモチした芋もち”のイメージに近い食感だったので、餅もちを混ぜて作るというのは良いアイデアだと感じました」

「焼き芋にした方と電子レンジで蒸かした方で味に大きな違いは感じられませんでしたが、もち粉と混ぜる際に楽だったのは焼き芋にした方でした」

「電子レンジで蒸かした方は短時間で柔らかくできますが水気が少なく、水かお湯を加えながらでないともち粉と上手く混ざりません(-_-)」

「焼き芋にした方は時間こそかかりますが、簡単に潰せるくらいに柔らかくなって水を加えなくても綺麗にもち粉と混ざります」

「団子状にしたものと平たい形状にしたものを食べ比べると、平たくした方が食べやすいし全体に上手く火が通っていたように思います」

「油で焼くと少しクドイ感じがしたので、軽く茹でた後に素焼きにすると良いかもしれません」

「今回は何も付けずにそのまま食べましたが、醤油や味噌ベースの甘辛いタレを付けて食べると更に美味しくなるかもしれません」