
どうも、サンモトです。
↓少し前にこんな本を読みました。

「書籍のタイトルは『あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス』で、著者はオタキングの名で親しまれる岡田斗司夫さんです」
「タイトルにもある“スマートノート”とは岡田斗司夫さんが考案したノート術で、『天才をつくるためのツール』としてこの書籍では紹介されています」
「この書籍を読んでいて興味が湧いたので、実際に自分で“スマートノート”を試してみることにしました」
「今回はこの書籍を読み、実際に“スマートノート”を試してみてわかったことや感じたことを彼是と語っていこうと思います(-_-)」
“スマートノート”の概要

この書籍では“スマートノート”を『天才を作るためのメソッド(方式)』として紹介しています。
まずはここで『“スマートノート”で目指す天才の定義』と『“スマートノート”の使い方』について解説します。
“スマートノート”で目指す天才の定義
『“スマートノート”で目指す天才の定義』について。
この書籍の中では天才について、以下の3つの能力を兼ね備えた人物だとしています。
- 発想力
- 表現力
- 論理力

「この3つの能力が全て高く、強い主体性によって1つの人格の中にまとまっている状態が天才とされます」
↓書籍の中に『天才の3要素』を図で表したものがあるので引用します(自作してみました)

- 発想力+表現力=面白い人
- 表現力+論理力=頭の良い人
- 論理力+発想力=改革者、やり手
- 発想力+表現力+論理力=天才

「発想力と表現力を兼ね備えた『面白い人』は、独創的な着眼点を高度な話芸・演技力で表現することができます」
「表現力と論理力を兼ね備えた『頭の良い人』は、高いプレゼンテーション(情報伝達手段)能力と強い論理力でわかりやすく芯の通った話ができます」
「論理力と発想力を兼ね備えた『改革者・やり手』は、他人が気づかない意外な視点でビジネスチャンスを捉えて論理的に実現化できます」
「このように世の中の有名人や成功者はこの3つの能力の組み合わせで説明できるとされています」

「この3つの能力にはそれぞれ弱点があるので、それを補うために他の能力もバランス良く鍛えていくのが理想とされます」
「本書ではこの3つの能力を同時に鍛えた天才、すなわち『社会を変えることができる、歴史に名を残せる人』になることを目的としています」
“スマートノート”の使い方
『“スマートノート”の使い方』について。
↓“スマートノート”に使用するのはこのような普通の大学ノートで十分です。

「ノートは常に持ち運びをする想定なので、サッと取り出せて邪魔にならない程度の大きさが良いとされます」
「初めの内は手帳サイズでも問題ないと思いますが、慣れてくると手狭に感じるようになるかもしれません(-_-)」
「ノートの広さは自分の思考を広げるテーブルの広さに繋がるので、ある程度大きめのノートを使った方が訓練になります」
「B5~A4サイズが妥当だと思います」
↓“スマートノート”は以下の7つの段階で構成されています。
- 『5行日記』(行動記録)・・・基礎
- 『今日はどんな日?』(行動採点)・・・基礎
- 『毎日いち見開き』(論理訓練)・・・論理力・表現力
- 『見せてお話』(表現訓練)・・・表現力
- 『臨界突破』(脳内リンク開始)・・・発想力
- 『知識→教養→見識』(統合)・・・統合的人格
- 『世に出る』(私によれば世界は)・・・自覚と覚悟

「各フェーズをクリアする毎に次のフェーズへと進んでいき、発想力・表現力・論理力の3つの能力を鍛えていきます」
「段階を踏んで進んでいくのは、その方が継続しやすいからです」
「いきなり『毎日ノートに数ページ、有益なことを書き込むぞ!』なんて意気込んでも挫折するのがオチですからね(-_-)」
「少しずつ負荷を増やして鍛えていく筋トレのようなイメージです」
「私は現時点では第3フェーズの『毎日いち見開き』まで進んでいるので、その部分までをこの記事では説明しようと思います」
「第4フェーズ以降については、私自身がまだ実践できていないので解説を断念しました(T_T)」
「いずれ第4フェーズ以降の段階に到達した時はこの記事に書き加えていこうと思います」

「“スマートノート”は基本的にノートをいち見開き(2ページ)ずつ使用するのが基本で、右ページから書き出す方式になります」
「ノートを右ページから書く理由としては、左ページに余白が多い(もしくは真っ白)と『もったいない』といった気持ちになるからです(-_-)」
「この『もったいない』と思う気持ちが『もっと色々書こう』という行動に繋がります」
「多くの人はノートを左から右に書き込んでいく習慣が子供の頃から付いているので、この『もったいない』効果は大きいと思います」
「左ページに書く内容は右ページに比べて制限がないので、自由なことを書き込んでOKです」
「今の心境や落書き、ちょっとしたメモなど何でも良いそうです」
「一見すると非効率的な作業に思えますが、効率を考えないからこそ脳を“肥沃な土地”に耕せるのです」
実際に試してみた

この項目では、私が実際に“スマートノート”を試してみた時のことを書いていきます。
同じように“スマートノート”に挑戦してみようと考えている人の参考になれば嬉しいです。
私の“スマートノート”の使い方
↓私が“スマートノート”として使用しているのはB5サイズの大学ノートです。


「このノート類は以前にまとめ買いしてそのまま忘れていたものを使いました」
「私の場合は基本的に外出しないので、ノートを持ち運ぶことはあまりなかったです」
「ノートを持ち運ぶ場面が多い人は筆記用具も収納できるノートカバーなどを付けると良いと思います」
↓第1フェーズ『5行日記』と第2フェーズ『今日はどんな日?』は特に問題なく1週間続けることができました。


「第1・第2フェーズは罫線なしのノートに書いていたのですが、線で区切るのがとても面倒でした(-_-)」
「結局は使う人の好みですが、“スマートノート”として使うなら罫線の入ったノートの方が使いやすいと思います」
「第1・第2フェーズは文章を書くことにあまり抵抗がない人は飛ばしても問題ないと思いますが、ノートに書く習慣を付けるという意味では取り組んだ方が良いです」
↓第3フェーズ『毎日いち見開き』からは罫線ありのノートに変えて始めました。



「第3フェーズ『毎日いち見開き』は時間的にしんどかったので流石に毎日は書けませんでした(-_-)」
「休日や隙間時間、仕事の合間に地道に進めていたので、平均すると1週間のうち3〜4日程度のペースで進めていたと思います」
「使い方としては基本の見開き2ページを書き尽くすやり方で、お題を決めて右ページに論理展開を書きつつ、左ページには好きなことを書いています」
「筆が乗っている時でも+2ページ程度の文章量でした」
「ノートの最初と最後は1ページしかなかったので、“スマートノート”の書き方をメモする場所として使いました(わからないことがあったときにいちいち本を取り出して確認するのは面倒なので)」
↓1ヶ月半ほどでノート1冊を書き尽くし、2冊目に入りました。


「以上が現時点での私の“スマートノート”の使い方になります」
「私は1ヶ月半ぐらいで第1~第3フェーズまで進みましたが、第4フェーズ以降に進むにはかなり時間がかかりそうだなと個人的には感じています」
「理由としては第4フェーズ以降の効果の表れ方には個人差があるのでわかりやすい指標がないのと、“スマートノート”をどれだけ実践・蓄積したかが物を言うからです」
「すぐに成果や報酬が出るような類のものではないからこそ、これからの世の中で活かせるものになると私は考えています」
感じたこと&学んだこと
↓私が“スマートノート”を実際に試してみて感じたことや学んだことを簡単にまとめてみました。
- 時間がかかる
- 文章を書くことへの抵抗感が少なくなる
- 書き込んだノートを見ると自分に足りない能力が何となくわかる

「“スマートノート”を実際にやってみて感じたのは、思っていたよりも時間がかかると言うことです」
「自分で考えたお題に自問自答しながら文章にしていくと言う作業はシンプルに時間がかかるし、中々満足のいくようなことは書けません(-_-)」
「“スマートノート”は短期間でやりきろうとするものではなく、長期間自分なりに楽しみながら続けるのが正しいのだと思います」

「今まで左ページから右ページ順に書いていく普通の書き方しかしてこなかったので、右ページからいきなり書き始めるやり方には違和感があって、慣れるまで少し時間がかかりました」
「しかしこのやり方に慣れてくると、確かに白紙の左ページが気になって『何か書き込まないと!』と言う気分になり、自然といろいろなことを書くように意識が誘導されます」
「ノートを半分くらいまで書き込んだら『ここまできたらなんとかしてこのノートを埋めたい』と言う欲求が出てきて、モチベーションを維持することができました」
「結果的に文章を書くことへの抵抗感は大分弱くなったように感じます(-_-)」

「そんな自分のノートを見返してみると右ページも左ページも文字ばっかりで、出来るだけノートの空白を埋めようとする努力がわかります(-_-)」
「話をそこそこわかりやすくまとめるのは出来ている気がしますが、新しい考え方や奇抜なアイデア等は思いつけていないし、表現も無骨になりがちです」
「3つの能力の中で自分に足りないと感じるのは発想力と表現力だなと思いました」
「発想力と表現力を磨くのが当面の私の課題になりそうです(T_T)」
- 1番の障害は“スマートノート”を書く時間の確保
- 『考えていることを紙に書き出す』という行為の効能
- 効率を求めない重要性

「“スマートノート”を実践するにあたり1番の障害になるのは、やはり“スマートノート”を書く時間の確保だと思います」
「今の時代はただでさえ効率重視の生活スタイルなので、こういった時間がかかる上に成果がハッキリしにくいものに注力するのは多くの人にとって難しいことだと思います」
「まずはノートの質や量を目的にするのではなく、継続することを目的にした方が良いのかもしれません」
「几帳面な人や神経質な人のように『絶対やり続けないといけない!』みたいに考えるとしんどくなって嫌になるので、自分ができるペースで続けるのが良いと思います(-_-)」

「『考えていることを紙に書き出す』という行為も、地味ですが大切な習慣になります」
「ついつい軽視しがちですが、人は『頭の中で考えられること』には限界があります(-_-)」
「著者の岡田斗司夫さんはこれを“思考のジャグリング”と表現していますが、人は頭の中で複数の物事を判断しようとすると思考が堂々巡りして問題をより複雑にしてしまう傾向があります」
「問題を解決するためには、頭の中で色々な問題をジャグリングさせるのを止めて、目に見える形で頭の外に書き出すことが有効です」
「人の脳はマルチタスクには向いていない構造をしているので、問題を見える化して単純に考えるこの方法は理にかなっているといえます」

「“スマートノート”の面白いところは効率を求めない、寧ろ無駄(だと思っていること)を重視する所です」
「私たち人間の脳は工場のように最短で最大効率を求めるような機械的な作業には向いていません」
「だからじっくり時間をかけて、土地と作物を育てる農業のような作業が大事になります」
「無駄だと思えるような作業を積み重ねることで、そこから本当に良いアイデアを収穫できる時が来るのです」
まとめ:“スマートノート”の有用性と私が目指す人物像

最後に今回の“スマートノート”の検証で得た個人的な所感をいくつか語って〆ようと思います。

「“スマートノート”の最終的な目標は天才になる事ですが、実際に天才になれるかどうかの証明は難しいので、私には何とも言えません(-_-)」
「しかし、天才になること以外にも“スマートノート”には様々な恩恵があります」
「頭の中の悩み事を紙に書き出すことで、問題に関して客観的な視点を持てるようになります」
「そうすれば問題に対処しやすくなるし、頭の中で悩み続けないというのは意外と大事なことです」
「ノートに書き込んだことは忘れても良いので頭の中がスッキリしますし、書き込んだノートはネタ帳やアイディア帳としても使えます」
「文章を書くことへの抵抗感も続けている内に少なくなってきて、自然と文章をまとめるのも上手くなります」
「大事なのは継続することなので、自分が続けやすいペースでやっていければ十分だと思います」
「“スマートノート”を試す際は、即物的な成果を求めるのは諦めて自分の成長に投資するつもりでやりましょう」

「私はどちらかと言えば理性寄りの考え方をする人間だと自分では思っています」
「日常で感情的になるような事は滅多にありませんし、感情的な言動をする人も苦手です」
「これは私が“法則型”だからかもしれませんが、自分の感情を大きく乱されるようなことが昔から苦手でした」
「感情豊かな人を否定するつもりはありませんが、自分にはそんな生き方は合いません(-_-)」
「だから出来るだけ自分の価値観に沿う形で物事をシンプルに、低燃費でやり過ごせるように生きてきたのだと思います」
「それで特に困ったこともないので、これからも低燃費で活動するという方針は変わらない気がします」
「そんな私ですが、考え方に関しては今と昔で少し変わった部分もあります」
「それは『理詰めで何でも考えるというのは、あまり良くないなぁ(-_-)』と思うようになったことです」
「ある程度歳を取ってくると、世の中の出来事は大抵白黒ハッキリつくものではなくグレーな感じのものばかりだとわかってきます」
「そんなイベントに関わりたくなくても関わらないといけない時が出てきます(T_T)」
「そんな時、自分の価値観にばかり拘っていては上手く対処できません」
「もっと柔軟に物事を考える癖をつけないといけないな、と最近は感じています」

「人間は傍から見ると合理的とは思えない(理解できない)判断や行動をする時がよくありますし、それは私も例外ではありません(-_-)」
「やっている本人にとってはそれが合理的な解釈の結果なのですが、他人がそう思ってくれるとは限らないのです」
「人によってそういった違いが出てくるのも“考え方の幅”があるからだと思います」
「人にはそれぞれ優先度や大切にしているものがあるので、同じ事柄に対しても目的や目指すものは変わってきます」
「それを自分にとって合理的ではないからとスッパリ否定してしまうのは、抽象的な表現になってしまいますが、『愛がないなぁ(T_T)』と思うようになりました」
「理屈と感情、他人と自分、様々な価値観の違いを理解してバランスよく使い分けられる要領の良さが大事だと今は考えています」
「『色々な価値観をバランス良く使い分けられるような人間になりたい(-_-)』」
「この“スマートノート”を試してみて、そんなことを思いました」
以上、『天才になるためのノート術を試してみた』の検証まとめでした。
おわり〼
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